角換わり45桂急戦対策

角換わりで21手目にいきなり▲35歩△同歩▲45桂と動いてくる作戦があります。(下図)

これは後手にとってかなり厄介で、少し間違えれば吹き飛ばされてしまうし、特にアマチュア大会で序盤早々にこの流れに持ち込まれるのは避けたいところです。
プロや奨励会員にとってもこの超急戦は嫌なようで、あらかじめ回避する指し方が現れています。

後手は△33銀を保留して駒組を進めます。
33に銀が居なければ45桂の仕掛けは生じません。
▲24歩は気になりますが、先手も78金を指していないので△88歩や△28歩の狙いで返り討ちにできます。(次図)

先手は78金を入れると急戦をしづらくなるので、急戦にこだわるなら△28歩を緩和するために▲36歩の一手だけを入れて▲24歩が最善のようです。(次図)

ただ、この仕掛けに対するコンピューターの評価はやや後手持ちのようで、プロの実戦でも▲24歩ではなく▲37銀か▲78金、▲46歩などが多いのでプロも仕掛けがやや無理気味と思っているのではないでしょうか。

2筋を受けずに▲62銀と指す手は2020年1月に奨励会員との対局で相手に指されたことで知りました。
約2か月後には「斎藤慎太郎の角換わり腰掛け銀研究」が発売され、その中で解説されています。
AbemaTVトーナメントでは佐藤天彦九段が反射的に△33銀と指しかけて駒を戻し△62銀と指した場面がありました。

将棋の勉強

将棋について私が勉強・研究した内容を投稿します。 定跡書で触れられていない変化だったり、あるいは書籍やプロの棋譜を理解するための補助となる内容を書きます。

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