一手損角換わりからの相早繰り銀

一手損角換わりの進行でよく見かけるのは、先手の早繰り銀もしくは棒銀に対して後手の腰掛け銀です。
しかし、後手が早繰り銀を目指す指し方もあり、プロ棋戦でもしばらく前から出現しています。


後手が6筋ではなく7筋の歩を突いてきた場合、先手は居玉のまま早繰り銀を目指します。
逆に68玉と上がってしまうと相早繰り銀になったときに損になる可能性があるので注意が必要です。

後手は手損をしていて駒組みが間に合うのか心配になりますが、先手も仕掛けるには16歩などを入れる必要があり、次の図のようになるでしょう。

▲35歩△同歩▲同銀には△86歩から継ぎ歩攻めで反撃できます。
後手に14歩の一手が入っていれば通常の角換わり相早繰り銀と同一局面ですから、ここからの進行は概ね通常の角換わりと同じような考え方で良いでしょう。
例えば▲66歩△64銀▲35歩といった進行が考えられます。

しかし、残念ながらプロの公式戦で後手番はあまり勝っていないようです。(私が探した限りでは後手が勝っているものを見つけられませんでした。)

将棋の勉強

将棋について私が勉強・研究した内容を投稿します。 定跡書で触れられていない変化だったり、あるいは書籍やプロの棋譜を理解するための補助となる内容を書きます。

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